美しい翡翠色の石材:広東緑

「広東緑(かんとんりょく)」とは、印鑑の材料の石材です。広東省高浮県が産地である広寧石(こうねいせき)の中でも緑色のものがこう呼ばれます。 色は翡翠色をしており、その質は細かく、透明感があるものほど価値が高いとされます。最近では不透明なものばかりの産出となっており、そちらは安く取引されていることが多くなっています。 古代から中国の四大名石の一つとして知られています。

金と黒の点が散っていることが多いですが、その部分は非常に硬く、彫るためであれば、点の少ないものを選ぶと良いとされますが、比較的やわらかく、彫りやすい石材とされます。
そもそも中国で石材を使っての印鑑となると、彫刻を施されたり、虎や龍といった形をかたどったりといったことが一般的ですので、その美しい緑の色彩と共に、石材としての価値も高くなっています。

また、日本では「印鑑=実用性重視」と考えられがちですが上記にもあったように、見た目から楽しむといったことが中国の石材を使った印鑑では一般的です。
印鑑の持ち手である紐(ちゅう)の刻紐とよばれる装飾や、彫られた印面を目で見て楽しむことの他、印鑑を手の中に入れて掌中で撫でて育てるといった手択(しゅたく)といった文化もあります。
古くから伝わる印材だと、歴代の持ち主によって手択され続けて、細かい装飾部分が摩耗してしまっていることもあるそうです。

コレクター心もくすぐられるのが広東緑などの石材を使った中国の印鑑になります。

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