永く親しまれてきた印材:寿山石

「寿山石(じゅざんせき)」とは、印鑑を作るための土台部分である印材である石材。その中でも初心者向けの彫りやすい石となっています。 種類も大変多く、産出量も多いため、その種類によっては比較的安価に手に入れられるという面もあります。

寿山石は印鑑として適度な硬度で、彫り味もよく、更には色彩も豊富であるため、彫刻を施す中国の印鑑としては、非常に親しまれています。

その種類は本当に様々で産出する山脈からは「高山系」・「旗山系」・「月洋系」と分けられ、更にそこから細かく分けられ 「田石」・「水坑石」・「山坑石」・「旗山石」・「月洋石」といったようになっています。

その中でも田石(田んぼの下に形成されることから)の中の「田黄石」といった名前のものが、数百数千という多種多様である石材の中でも好まれ、最高の石材と呼ばれています。
田黄石には、「温・潤・細・結・凝・膩」の六徳が揃っているとまで言われるほどの光沢感に手触り、そして美しい黄色。もちろん彫り心地も素晴らしい。それは石の王者と呼ばれるほどです。

田黄石自体にも種類はあり、その色合いなどから様々な仕分けがされます。
黄金黄・鶏油黄・橘皮黄・熟栗黄・枇杷黄・桂花黄・金抱銀・銀抱金といった具合に色合いだけでもたくさんの種類が、又、蘿蔔紋(蘿蔔とは大根のことで、大根を切った際に現れるような紋様のこと)などの模様があるものなど、本当に様々です。

寿山石でも多種の分岐が、そしてその分岐からもまた分岐と、そんな多種多様の中から、自分だけのものを探し出すことができるということも、寿山石が永く親しまれてきた理由のひとつでしょう。

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